手相の主要な線のひとつに運命線があります。
標準的な運命線は、手のひらの中央部分で中指の付け根に向かって昇る線になりますが、生命線や感情線、頭脳線と違って、まだ手のひらにあらわれていない場合もあります。
また、短いとか曲がっている線しかないから、運命線じゃないのかな?と思っていませんか?
運命線には、長短や、途切れていたり、曲がっていたり、枝分かれしたりと、様々なパターンがあります。
そして、人生の転換期などに変化したり、あらわれたりして、様々なことを暗示してくれるものです。
今回は、そんな運命線のあらわす意味と、パターン別の違いについて見ていきたいと思います。
目次
運命線の意味
運命線は、手のひらの真ん中あたりを中指ににむかって伸びる線です。
出発点が手のひらのどこであっても、中指の付け根(土星丘)に向かっている線は運命線とされます。
手のひらの骨格や筋肉の成長と関係しているといわれ、その人の心身のバランスや成長の度合いがあらわれます。
運命線は、仕事運や人生の流れ、さらに精神の緊張度・不安・生活態度を見る事ができるもの。
その意味から「社会的な線」とか「職業線」ともいわれます。
具体的には、運命線には恋愛や結婚の時期や出産・再婚・離婚・人生の転機や独立など、大きな出来事や開運の時期や転機も現れます。
そして運命線はとても変わりやすいと言われ、職場が変わったり生活環境が変わると、変化が現れやすいです。
もしも、運命線が見当たらないとか短い場合でも、環境の変化で現れたり、長くなったりすることがあります。
そんな運命線は、こちらのような流年法で開運や転機の時期を判断することができます。
運命線の年齢の見方
標準の運命線の流年測定法
※西谷式流年法より作成
こちらは、西谷泰人さんの運命線の流年測定法です。
一番下の手首線から、中指の付け根までを大きく4分割します。
中間部分を30歳とし、頭脳線と交わるところを35歳、52歳から100歳の中間を70歳としています。
小指側の月丘から昇る運命線の流年測定法、次のようになっています。
月丘から伸びる運命線の流年測定法
※西谷式流年法より作成
運命線にはいろいろなパターンがあります。
こちらは、手のひらの小指側の月丘から伸びる運命線の流年測定法です。
標準タイプの運命線の流年測定法をもとに、まずこちらの図のように生命線の起点と感情線の起点を結ぶ直線をイメージします。
そして、その直線を平行に移動し、移動させた直線と標準的な運命線との交点の流年が月丘からの運命線の交点の流年となります。
ここまで運命線の基本的な意味や、流年測定法についてご紹介してきました。
ここからは様々なパターンの運命線24選について、みていきたいと思います。
運命線の起点別7つのパターン
運命線は、中指の付け根の土星丘に向かう線ですが、その出発する起点の場所により、意味が変わってきます。
ここでは起点別の7つのパターンについて、みていきますね。
①手首の真ん中から伸びる運命線の意味
手首の真ん中あたりから、中指にむかって伸びる運命線は、周りの人に頼らない『わが道を行く』というタイプの人です。
人格者の場合は、周囲の引き立てや援助も多くあるので大成することが多いです。
線が濃い場合には主役的な気質がつよく、目標達成のために力強く前進していくタイプで、強運をもっています。
ですが、全て自分で背負い込みすぎる傾向があるので、気苦労が絶えません。
この運命線を持つ人は、政治家や実業家など人の上にたつリーダーに多く、女性の場合は家庭におさまると不満が溜まる場合があります。
線が薄い場合は周囲の人と協調していくのが上手いので、目上の引き立てで出世するタイプ。
上下の別なく良好な人間関係が築けるので、現在の日本では個人事業主やチェーン店の店長などで世界的に活躍する人もあります。
②月丘から伸びる運命線の意味
手のひらの小指側にある月丘から伸びる運命線を持つ人は、人気線ともいわれ周囲の人に助けられて開運していくタイプです。
このタイプの人は、他人との縁が深いとされ海外との縁もあります。
周囲に溶け込みやすく、かわいがられるタイプで親元を離れることで運勢が活性化します。
現実的に親元を離れられない場合でも、いったん親離れし自分の人脈を作るなどして、視野を広げて親元に戻ると良いでしょう。
また、月丘には豊かな創造性という意味があるので、創造性を活かせる分野の仕事にも向いています。
③金星丘から伸びる運命線の意味
親指の下の金星丘から伸びる運命線を持つ人は、身内や家族との縁が深く家族や身内との深い関係から、開運していきます。
『跡継ぎの相』ともいわれ、実際に長男や長女だったり、またその役割を果たす立場になることもあります。
親の仕事を継ぐ・親からの資金援助や財産を相続するとか、親の面倒をみるなど、親との深い縁を象徴しています。
もしも親の仕事を継げない場合でも、誰よりも親孝行するとか、兄弟姉妹と良好な関係を築くことで、運気を上げることができます。
④頭脳線から伸びる運命線の意味
頭脳線から、伸びる運命線を持つ人は、才能で生きるタイプで、教師など人に教える職業や専門家など、人を良い方向に導く職業に向く人です。
学校の先生や心理カウンセラー・カルチャースクールの先生・専門分野のスペシャリストで成功する手相です。
悩んでいる人を良い方向に導くという点では、占い師や手相鑑定師にもむいているといえますね。
⑤生命線の内側から伸びる運命線の意味
生命線の内側から伸びる運命線は、身内開運線とも呼ばれます。
家族や親せき、特に配偶者の援助によって開運するタイプです。
また、しっかりとした芯を持ちながらも、周囲の人から好かれ敵を作らない性格なので、周りからの引き立てに恵まれる人です。
⑥生命線から伸びる運命線の意味
生命線から伸びる運命線は開運線といわれ、この手相を持つ人は向上心の強い努力家タイプです。
若いころは、苦労が多い傾向ですが、あきらめずにコツコツと努力をし、道を切り開いていくでしょう。
また、生命線の起点から中指に伸びる運命線は、『千金紋(せんきんもん)』別名『なりあがり線』といわれ、大吉相です。
経済的に苦しくても強い意思と努力でその状況を打破し、大成功を治める可能性を秘めています。
⑦感情線から伸びる運命線の意味
感情線から伸びる運命線は、人生の後半に活躍する大器晩成型をあらわします。
短い線ですが地道な努力を続けたことが、晩年になって認められたり転職して花開くとか、定年後に趣味などで活躍するなど、様々なパターンがあります。
マイペースで誠実な人が多いのも特徴で、子育てを終えて自分の好きなことを始めるという女性にも多くみられます。
⑧地丘から伸びる運命線の意味
手のひらの下部分にある地丘から伸びる運命線は、特に先祖とのご縁が深く運気が強い人にあらわれます。
地丘にはご先祖様のパワーがあるので、ここから伸びる運命線を持つ人は、先祖から守られており、子どもの頃から強運に恵まれています。
独立心が強く精神的にタフなタイプで、親元を離れて活躍し、家族や親せきを支えていくことも。
また、この手相の人や、地丘に短かくてはっきりした運命線を持った人の中には、霊感が強い人もあります。
⑨生命線に沿って伸びる運命線の意味
生命線に沿って伸びる運命線は、親の影響力が強く、援助に恵まれることをあらわしています。
長男・長女に多く、親の仕事を継ぐことが多く、成人後も親と同居するなどし、親の援助にも恵まれます。
そして、結婚後も実家と頻繁に行き来したり、何事も親の意見にそって決めることもあります。
また、この手相を持つ人は、長男や長女でなくても、家業を継ぐとか、親離れしにくい傾向があります。
⑩感情線で止まる運命線の意味
勢いよく伸びていた運命線が、感情線あたりで止まる場合は、長年貢献してきた会社からリストラされたり、会社が倒産するなどし、精神的なショックから感情が不安定になっていることをあらわしています。
また、感情のもつれや性格の不一致から、結婚生活が上手くいかなくなっている場合や、心に問題がある場合にもあらわれやすいです。
そんな場合でも、感情線を超えてうすくても運命線が伸びる傾向があれば大丈夫!
今の状況を乗り越えていけます。
もしも、今感情線の先に線がない場合も、心の持ち方1つで新しい運命線がつくられてくるので、考えすぎないようにしましょう。
⑪頭脳線で止まる運命線の意味
運命線が頭脳線で止まっている場合は、何かと悩みがちな状況にあることをあらわしています。
それは、あなたを取り巻く環境が一変したからかもしれません。
深く考えすぎて、動きがとれなくなったり、思考が働かずに運命が伸び悩んでいる時期ともいえます。
ですが、心がまえを変えたり、リセットした考えて行動していくとその先に運命線があらわれるので、大丈夫です。、
⑫・⑬先端が枝分かれする運命線の意味
⑫小さく2股に分れる運命線の意味
短い運命線の先が二股に分かれている場合は、その時期に幸福なことが訪れることを暗示する開運のサインです。
それは、結婚や夢だった独立かもしれません。
あなたの人生のターニングポイントとなる飛躍や大きな発展のチャンスを暗示しています。
⑬終点が3本又はフォークのように分かれる運命線の意味
運命線の先が三股に分れる場合も、大開運のサインです。
二股よりも大きな規模の発展や幸運の度合いが大きい、大開運が訪れることをあらわしています。
運命線の終点で二股や三股に分かれている場合は、晩年が幸せにおくれることが約束されているという、嬉しい手相です。
⑭真ん中から伸びる運命線の意味
手のひらの真ん中あたりから、中指にむかって伸びる運命線は、人生の半ばから運気が上がることをあらわしています。
運命線の起点のあたりから、社会的な運気が強くなる暗示で、苦労しても自力で道を切り開くことができるようになります。
運命線がない時期は、周囲にあわせて流れに沿ったように生きてきたことをあらわしています。
頭脳線より上部分から運命線が始まる場合は、30代の中頃から運気があがり、頭脳線上から始まる場合は、才能やアイデアを生かして開運するという意味があります。
⑮途中で切り替わる運命線の意味
途中で切り替わる運命線は、その時期に運命や環境の変化が訪れることをあらわしています。
主な変化には、結婚・離婚・出産・入学・就職・転職・引っ越しなどがあります。
切り替わりの幅が大きいほど、大きな出来事があることを、切り替わりの幅が小さいと小さい変化となります。
切り替わった運命線がきれいにのびていると、その先の運勢の発展をあらわしていますが、線がうすかったり勢いがないときは、その先は未確定ということがいえます。
その場合は、これからの準備やそれに対応する姿勢が大切になってきます。
この切り替わりの変化の時期を流年法で知り、事前に準備し努力することで、運勢を発展させることもできます。
冷静にとらえ行動することで、この転換期を活かしましょう。
⑯途切れている運命線の意味
運命線が途中で途切れている場合は、社会とのかかわりが少なくなるとも言えます。
次のステップに進む前の充電期間だったり、休息期間と考えることができます。
運気が低迷する時期の場合もありますが、休息期間と思い無理をしないで、しっかりと英気をやしない次のステージに備えましょう。
働いていた女性が結婚や出産を機に、退職して家庭にはいり、また仕事に復帰した場合なども、その期間の運命線が途切れる場合があります。
⑰切れ切れの運命線の意味
濃くて切れ切れになった運命線を持った人の場合は、人と違った生き方を好んだり、刺激的な人生を好む傾向があります。
しっかりとした目的意識がありながら、自分らしい生き方を追い求めていくタイプで、人生経験が豊富な人が多いです。
薄くて切れ切れの運命線を持つ場合は、本当に自分がやりたい仕事は何なのかを、時間をかけて模索していくタイプです。
若いころは、一つのことを長く続けるよりも、様々な仕事や人生経験を積むことで、進むべき方向を見つけることが多い人です。
ですが、飽きやすくて流されやすい傾向もあるので、何のために学んでいるのかという目的意識をしっかりと持つと、切れ切れでうすかった運命線がしっかりとした1本の線に変わってくるでしょう。
⑱運命線が2本ある場合の意味
運命線が2本ある人の場合は、2つの分野で活躍できることをあらわしています。
それは本業と仕事、仕事に匹敵するような趣味、またはボランティアなどかもしれません。
とにかく、多忙で活動的、2つの立場や仕事を持ったり活動をしたほうが運気が上がるタイプの人です。
運命線が3本あれば、3つの分野で活躍で活躍できますが、4本以上ある場合は、目標を絞ったほうがいいでしょう。
感情線をこえた部分から運命線が増える人の場合は、定年退職後に、様々な活動をしたり、今までの経験を生かして、生涯現役で仕事をする人といえます。
⑲・⑳終点が木星丘寄りに伸びる運命線の意味
運命線の終点がこの図のように、人差し指の付け根の木星丘寄りになる場合もあります。
⑲のように木星丘に近づくように伸びる場合も、⑳の線のような場合も、上昇志向が強い、人の上に立つタイプの人であることをあらわしています。
木星丘には、地位・名誉・権力などのエネルギーがあり、木星丘に伸びる運命線は、その影響を受け権力志向や上昇志向の強い人といえます。
責任感も強く、人を率いる立場に向いています。
運命線の終点部分が枝分かれし、木星丘に向いている場合も、同じ意味があります。
運命線にあらわれるマークの意味4つのパターン
1.運命線に斑点が出た場合の意味
手相に出る斑点とは点やシミのように見えるもので、一時的なトラブルを暗示。
運命線に斑点が出た場合は、突発的な災難にあうかもしれないということなんです。
仕事上や家庭生活など人生の全般など、すべてにおいて注意が必要なことを教えてくれています。
運命線に斑点を見つけたら、流年法で時期を確かめて、慎重に対応しましょう。
斑点があっても、運命線が途切れずに伸びていれば、乗り越えることができます。
斑点は一過性のものが多いので、必要以上に考えすぎないことも大切です。
2.運命線に島マークが出た場合の意味
手相の線などに島のような形のものがあらわれることがあります。
島(アイランド)マークのある期間は、運気の停滞期であることを暗示しています。
島マークがでている期間はスランプに陥りがち、人間関係が上手くいかないとか、仕事上のミスやトラブルが多い・家庭内もガタガタしているなどで、何かと悩み事も多く精神的にも忍耐の時期になることも。
また、会社経営をされている場合は、資金繰りが上手くいかず金銭面で苦しい状況になるかもしれません。
体調面でも優れない状況があらわれるなど、運気が滞る期間となりそうです。
ですが、運勢も同じですが、停滞期は人生の試練の時期ととらえて、どっしりと構え前向きに対応することが大切。
困難な時期を乗り越えることで人間的に大きく成長することができ、人の痛みや苦しみを理解できる人格者となる場合が多いといわれます。
3.運命線に障害線が出た場合の意味
手相の線を横切るように入る線のことを、『障害線』または『妨害線』といいます。
ただし運命線の場合は、感情線と頭脳線の間に入る横線は、『神秘十字線』といわれ、吉相となります。
運命線のそれ以外のところを横切る線は、『障害線』となり、何かとトラブルや心身の体調不安に襲われることがあります。
仕事上のトラブルに見舞われて、リストラや左遷など仕事に関する悩みが多い時期です。
その影響で精神的なダメージも受けやすいことを暗示しています。
流年法でその時期を知り、慎重な対応をすることが大事です。
また、細心の注意を払うことでトラブルを未然に防ぐことも可能なので、時々チェックしてみましょう。
4.運命線に四角(スクエア)マークが出た場合の意味
四角(スクエア)は、線が重なり、漢字の『井』のようになったものをいい、一発逆転の良い印です。
今はうまくいっていなくても、劇的に状況が変化し、壁を乗り越えることができたり、大きな災難から逃れられるなどの嬉しい暗示です。
まとめ
運命線の意味と、長さや起点・終点の違いや、枝分かれや切り替わりなどの様々なパターンの意味について見てきました。
いかがだったでしょうか?
運命線と生命線で、人生の大きな転換期や環境の変化など運勢の流れの八割があらわれるといいます。
そして、運命線は心構えや生き方で、変化しやすい線とも!
運命線を時々チェックして、その時期を知り事前に対策ができると、安心ですね。
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。